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元ファンドマネジャー【IFA佐々木のコラム③】
あなたの金融資産、どんなリスクがあるのかご存じですか?
リスクのない金融商品(現金や預金を含む)はありません!!第二回

COLUMN
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資産形成・豆知識3.

あなたの金融資産、どんなリスクがあるのかご存じですか?
リスクのない金融商品(現金や預金を含む)はありません!!第二回

前回同様、下記2つのリスクの観点から、債券について解説します。
➀金融資産の価格(量)が減少するリスク
➁金融資産の価値(質)が減少するリスク

3.国債及び社債

国が発行する国債は相対的に安全性が高いとみなされます。しかし、発行国によって財政状況が異なるため、信用格付けは国ごとに異なります。格付け会社が国の財政状況を分析し、その状況に応じAAA~Dの信用格付けを付与します。

企業が発行する債券(社債)は、相対的に国債に比べ安全性が劣ります。また、企業により経営状況が異なるため、信用格付けは企業ごとに異なります。格付け会社が各企業の経営状況を分析し、その状況に応じAAA~Dの信用格付けを付与します。

これら債券には、「価格(量)が減少するリスク」と「価値(質)が減少するリスク」、両方のリスクがあります。

➀デフォルト・リスク(債務不履行(債券の利払いあるいは債券の償還が停止)となるリスク)
国債の場合、国の財政状況が悪化した場合、利払いの停止あるいは債券の額面での償還ができなくなることがあります(最近では、アルゼンチンが債務不履行しました)。
また、社債の場合、企業が経営破綻すると、残余財産が債権者に配当として支払われます。しかし、通常は、債務超過であるため社債の100%が支払われることはありません。デフォルト確率とデフォルト発生時の予想債権回収率を基に、金利水準が決まります。デフォルト確率が高く(信用格付けが低く)、かつ、予想債権回収率が低いほど、高金利になります。

➁インフレ・リスク

③使用できなくなるリスク(無価値となるリスク)
国債及び社債は通貨で償還されるため、前回解説した通貨と同様に上記②、③のリスクがあります。(前回のコラムをご参照ください)

④為替変動リスク(外貨建てで発行されている債券の場合)
外貨建て債券の場合には、このほか、外国為替の交換レートが変化することによる「価格(量)が減少するリスク」があります。通常、債券の価格変動性は小さい(国や年限によって異なりますが、10年の国債で年間の価格変動性は±10%未満)のですが、外貨建て債券の場合は、為替変動が加わるため、外貨建て債券の価格変動性は5%~10%増えます(通貨によって異なります)。

4.劣後債券
国や企業が発行する債券で、デフォルト発生時の返済順位が一般債券に劣後する(債務返済の順位が低い)仕組みになっている債券を劣後債券といいます。デフォルト発生時には、一般債券の返済が終わった後の残余財産が、劣後債券の返済原資となるため、劣後債の回収率はとても低くなります(債務超過で経営破綻した場合には、劣後債権の回収率はほぼゼロと考えても差し支えないと思います)。デフォルト確率は同じでも、劣後債券の予想回収率はほぼゼロに近く、リスク負担が大きいため劣後債券の金利は一般債券に比べ高くなります。このようなことから、劣後債券は国債及び社債のリスク①~④に加え、下記リスクが大きいことを認識しておく必要があります。

⑤デフォルト時に回収率がゼロになるリスク
普通社債や劣後債券は、株式に近い特徴を持ちます。企業の経営状況が悪化し、経営破綻の可能性が高まると株式は売られ安くなり、同様に、債券も売られ安くなります。その反対に、企業業績が改善すると株式は買われ、同様に、債券も買われ価格が上昇(金利は低下)します。しかし、経営破綻が起きた場合、劣後社債に優先して、普通社債には残余財産が配当として支払われるため、劣後社債に支払う残余財産はゼロになる可能性があります。

次回は株式について解説します。

佐々木幸喜(IFA佐々木へのお問い合わせは以下のフォームからお願い致します。)

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